『四月怪談』大島弓子

なにを見ても
なにをしても
奇妙に新鮮に
感じるし

見なれた
街なみを見ても
うれしい

コップを
もちあげて
水をのんでも
うれしい

ときには
右足の次に左足を
だして こうごに
うごかして「歩く」と
いう動作にも
感動してる

インベーダー
ゲームできること

運動のあとの
疲労感

たべたときの
おいしさ

見てよ
はっぱが濃くなって
だんだん夏がくる

夏がきたら
海にもいこう
むぎわらかむって
森にいこう

草をふむ
音がするだろう

『四月怪談』大島弓子
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